素材:馬革
裏地:麻100%
袖裏:キュプラ
SIZE
1:肩幅42/身幅48/着丈65/袖丈64cm
2:肩幅43/身幅50/着丈67/袖丈66cm
★使用している革について
・姫路のタンナー製ヨーロッパ産の原皮を一度クロム鞣しを施した後、クロムを9割除去し再度タンニン(ベジタブル)で鞣す、脱クロムコンビネーション鞣しした馬革を使用。クロム鞣の軽く強い点、タンニン鞣の革らしさ、経年変化を楽しめる点、両方の長所を兼ね備えた馬革です。独自の製品加工をデザイナー自らが施し馬革の荒々しさ、色気を引き出し、
立体感を形成しております。加工内容は詳しくは企業秘密ですがただ単に濡らすだけでは
この立体感と質感は出せません。立体感を生み出す独自の製法を施し、乾燥させた後に
革に独自ブレンドのワックスを浸透させ一点一点磨きをかけております。ワックスは着用のたびに革の中を動き着用者の生活に合わせた経年変化(艶、シワ)を生みます。革の厚さは1.0mmです。
★裏地について
・身頃裏には麻(ラミー)100%の生地を使用しております。ドライタッチのラミー素材は気温が上がっても、また薄手のカットソーに合わせて着用しても蒸れにくく快適です。
このラミー生地は日照時間が長く「晴れの国」と称される岡山県にて染色職人が昔ながらの手法で一反毎丁寧に染色、天日干しした生地です。天日干し特有の皺感がいい味を出します。袖の裏地には着脱のスムーズさを考慮しキュプラ100%の裏地を使用しております。
★デザイン、ディティールについて
・ファスナーはWALDESのZIN ZIPPERを使用。動物の背骨をイメージしたファスナーエレメントはSADDAM TEISSYのブランドコンセプト「STRAINISM」(緊張主義)を表します。
・金属パーツは全てSADDAM TEISSYオリジナル製。ウエストポケットの端には金属の
飾りプレート、袖口にはオリジナルホック、ファスナー引手にはオリジナル引手を使用。
鋼から切り出したオリジナルパーツは工業製品のパーツをデザインソースにしています。
・オフセットでカーブを描くフロントファスナー仕様とハイネックデザイン。ネックは全閉をした際に、単なる筒やギブスの様に見えない様に後衿から前にかけて滑らかにラウンドさせていますのでバック、サイドから見てもデザインのポイントになります。
またフロントを開けた際に流線的に返る左衿先、シャープなパターンの右前持ち出しなど
着用の仕方によってさまざまな表情を見せるようデザインされております。
・バックスタイルはネックラインを排除し斜めに入れた切替線は袖の切替線と繋がり袖口にかけて大きなカーブを描いています。このネックに斜め走る切替線の効果は衿の首への吸いつきにもつながり、非常に美しいバックネックスタイルになっています。
後身頃のパネル切替線は緩やかなS時を描き裾に向かいます。このラインはタイトなシルエットなジャケットですが男性らしさを失わない為のデザインの一部で有り、また人体の肉付きを考えたウエストシェイプのライン取りになっています。
・ポケットは2WAYで使用できます。1-比翼仕様のドット釦を外して上から手を入れる使い方。2-ドット釦を閉め、サイドのファスナーを開けてサイドポケットとしての使い方。
ファスナーは前身頃に食い込むかのように斜めに配置しフロントデザインのポイントになっております。
・袖には肘部分にアクションプリーツを配置し、腕の可動域を広くしております。
また肘を曲げた際に開くアクションプリーツはデザインポイントの一つとなっています。
・裾のラインは後ろに向かって大きくラウンドさせサイド、バックスタイルからも綺麗な
ラインに見える様、設計しています。
・縫製に使用する糸ですが、レザーアイテムには一般的にはテカテカ光沢のあるフィラメント糸を使用しますが(生産効率が良い)、この馬革の荒々しく艶めかしい表情の邪魔になる為、SADDAM TEISSYのレザーアイテムには全てスパン糸(通常布帛の縫製に使用する綿の
様に見える糸)を使用しています。またステッチの運針数ですが、一般的なレザー縫製は
馬力のあるミシンでガンガン縫っていくので3cm間の運針数(ステッチの針目の数)は8〜9針です。SADDAM TEISSYのジャケットはそれより多い11〜12針の運針設定にし、美しいステッチラインを表現しています。(工場さんからすると非常に嫌がられますが)
当店では実店舗と在庫を共有しております。